過去ログ - 女モバP「スカウトした経緯とか理由とか」凛「へえ」
1- 20
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/11(土) 18:36:15.27 ID:3gEaW/71o
「私が、ですか?」

『はい。最初は親戚や知人に頼もうとしたのですが、なぜか全員留守にしていて……』

「……私は構いませんよ。明日までは居る予定なので。ですがよろしいんですか? お母様は見ず知らずの私に娘さんを預けることになります」

 私なら見ず知らずの人に我が子を預けるなんてことはできないだろうと思う。
 通話先の母親はこう言った。

『私は大丈夫だと思ってます。理由は……雪美ですかね』

「雪美ちゃんが理由……?」

『はい。あの子には、家族とペットの猫以外には心の壁……というんでしょうか。そんなものを感じます。けれど貴女にはそんなに警戒をしてないみたいなんです』

 子供特有の直感とでも言うのだろうか。

 雪美にはミステリアスな部分がある。
 実際にのあさんと共感をしている所をちらほら事務所で見ている。
 まあ、この時はあまり信じてはいなかったのだけれど。

「そういうことでしたら……」

『ありがとうございます。明日の朝に連絡をいたしますので、雪美をよろしくお願いします』

「はい。それではお気を付けて……」

 言い終わるよりも早く電話は切れた。よほど急いでいたのだろう。

「雪美ちゃん。キミのお母さんはお父さんに会いにいったんだ」

「うん……」

「それで、お母さんから私に雪美ちゃんを1日お願いねって頼まれたんだけど……」

「……大丈夫。ぺロも……Pならいいって……」

「んにゃ〜ご」

 私と雪美の出会った理由を作った猫は、先ほどとは違った声で鳴いた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
57Res/40.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice