過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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155: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/19(日) 16:41:07.98 ID:QjUZ63Ky0

ふと思い出した片付いていない仕事の話を終え。
フィアンマはアックアに野菜を焼かせ、食べていた。
そんな彼女へ、一人の女が近づく。
言うまでもなく前方のヴェントであった。
彼女は僅かな悪意を滲ませ(揶揄のそれだ)、フィアンマへ話しかける。

「アンタ、あの男とはどこで会ったワケ?」
「ん? 教会だが。至って普通だろう」
「そ。で、"そういう"好き?」

グラスを落としそうになりつつ。
フィアンマは、僅かに顔を赤くして首を横に振った。
横に振った、といっても、曖昧な振り方だが。

「別に、そういう訳では、……」

ない、と言い切らない辺りに好意が透けて見る。
のだが、彼女の場合精神構造にちょっとした異常があるため、執着だけとも取れる訳である。
まごまごとする彼女を見やり、アックアは冷静に言葉を放った。

「矜持は重要だが、自らに素直になれないというのも問題であるな」
「………ふん」

ふい、と顔を逸らし、フィアンマはグラスの中身、甘口の赤ワインを煽った。


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