過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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21: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/09(木) 21:39:52.85 ID:VkABzR7o0

そんな会話をしていると、気がつけば辺りは暗く。
ついでなので食事をしていこう、と彼らはカフェへと向かった。
差別的な扱いを受け易い赤毛だったが、きちんと手入れをしてあるそれは美しく。
長い髪は風に揺れ、その度に人の視線を集めた。
傲慢な態度―――つまり黙っていさえすれば、彼女は美少女だった。
絶世の美少女なのにどうしてこうも話し方が特殊なのだろう、とはアウレオルスは思わない。
そもそも魔術師とは一癖も二癖もある輩ばかりなのだ、不可抗力である。

「………」

店内は暖かく、暖房がそこそこに利いている。
別に科学サイドへの恨みはないアウレオルスやフィアンマは、何も思わない。
ただその場にある心地よさを享受するだけだ。
ローマ正教内、特に魔術を知る者には科学を嫌う人間も多く、些細な事でも文句を口にする。

「……お前は何を飲んでいるんだ」

その点で言えば、二人は相性が良かったかもしれない。
フィアンマは程よく砂糖を溶かしたミルクティーを啜りつつ、小首を傾げた。
アウレオルスはきょとんとした後に答える。

「決然、私はコーヒー派だ」
「ほう」

相槌を打ち。
フィアンマは手探りでソーサへカップを戻す。


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