過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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322: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/27(月) 21:20:43.78 ID:5OeZZErD0

フィアンマと上条は、並んで歩き、会話をしていた。
彼はフィアンマのことを気にかけ、この十年を過ごしてくれていたこと。
最近の近況を話し合い、上条はほっと安堵の笑みを浮かべてみせた。

「…何だ。じゃあ、逃亡先とかの手配無駄になっちゃったな」
「…すまない」
「いや、いい。…フィアンマが今無事で、自由なら、それでいいよ」

安心した、とぼやいて、上条はフィアンマの手を引いてゆっくりと歩く。
右席など踏み入った事は話さなかったが、今は自分の意思で好きな事を出来ることを伝えた、その反応だ。
先程までボロボロだった彼女にとって、彼の存在は日だまりのようなもの。
初めて自分を救い出そうとしてくれた、唯一の少年。

「…イタリアへはどうやって?」
「ああ、友達に手伝ってもらって、勉強して…一応は短期留学扱い。
 といっても、もうすぐ帰らなきゃならないけど。相変わらずの不幸だよな」
「タイミングの悪さは仕方ないだろう」
「せめて住所とかわかってたらすぐ捜し当てられたんだろうけど。
 …見つかって良かったよ。それに、無事で。……人間関係、最近はどうなんだ?」
「…当麻は?」
「俺?」

俺はー、と呟き。
上条は、空を眺める。

「友達も沢山出来たし、…それに」
「……それに?」



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