過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga ]
2013/05/12(日) 15:01:48.47 ID:FBioGnLx0
『神の右席』は通常魔術を扱えないはずでは。
首を傾げるアウレオルスは、疑問を口に出さず内心に留める。
あまり機密を知り過ぎてはいけない。
『神の右席』という組織名を知っているだけでも、それは凄い事なのだから。
チョークをしまい、フィアンマは手を洗う。
それから手探りに冷蔵庫(氷を利用した古典的過ぎるものだ)を開ける。
その中から一枚の白い平皿を取り出した。
丁寧にかけてあったアルミホイルを剥がし、丸めて捨てる。
「……昼食は摂っていないんだろう」
ほら、と差し出される平皿。
その上には、彩のそこそこに良いサンドイッチが鎮座していた。
有り難くひと切れつまみながら、アウレオルスは彼女へ視線を向ける。
「漠然、これは貴女が?」
「まあ、料理の一つ位は出来るからな。
…もっとも、これを料理と呼んで良いかは甚だ疑問が残るが」
中身はレタスと生ハム、クリームチーズ。
確かに子供でも出来る内容だが、料理と呼んで問題無いだろう。
「当然、これは料理だと思うが。…加えて美味だ」
「そうか」
相槌はそっけないものだった。
が、表情には照れが含まれている。
容姿が整っている事もあり、そうした様子でいれば常に愛らしいのに、とアウレオルスは思った。
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