過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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390: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/30(木) 22:00:45.07 ID:PF37uDM90

「…お前と行く場所は、どこでも楽しい」
「……、…フィアンマ、」
「今なら幸せだと、誰に対しても胸を張れる」

彼にしか聞こえない声で、彼女はそう呟いた。
まつ毛に付着した水滴が、きらきらと輝く。
金色の瞳も太陽の光を受けて、美しく煌めいた。
それでも、彼女には何も見えない。

「アウレオルス。…俺様は、」

何かを言いかけて。

そして、残念で素敵な出来事が起きた。

しゅるり、と結んでおいた紐がほどけ。
残念な事に後ろのボタン部分も外れてしまい。
肩幅がさほど無い事もあり、水に布が流れていく。
一瞬で心許なさを把握したフィアンマは、状況を判断し。
わずかに顔を赤くしながら、目の前の長身に抱きついた。

「……何とかしろ」
「…突然の出来事で、私にもうまく解決策が浮かばない」

言いながらも、アウレオルスは彼女の身体を強めに抱きしめる。
天地がひっくり返っても彼女の裸体を医者以外に見せるつもりはなかった。


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