過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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546: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/10(月) 22:40:52.84 ID:WfX50zA50

夕食のお刺身が怖いだとか、煮付けらしき豆が掴めないなどといった話は割愛するとして。
何だかんだで楽しい夕食を終えた二人は、外に出、近くのショッピングモールへとやって来た。
三階の呉服店にて、目の見えぬ彼女はアウレオルスの元来持ち合わせているセンスに頼り切る。

「……似合いそうなものにしてくれ」
「当然、そうするつもりだが」

アウレオルスに女装趣味は無い。
そして、職業上女性の服などロクに選んだこともない。
日本の服、浴衣については多少の見聞きしかしておらず。
が、店員に相談するのは、何となくプライドが許さない。

「………」

彼女に似合う色。

普通に考えれば赤色だ。
瞳の色を考えれば金、黄色も似合うだろう。
きめ細やかな肌だから、白に透けても美しい。

「……む…悄然、難解だ…」

恐らく赤系であるピンクを着ても、少女らしさが引き立って愛らしいだろう。
昔ながらの布のものでも似合うだろうし、ドレス風のものでも良いかもしれない。

ぐるぐるぐるぐる。

錬金術師は、思考する。

「……それとも、どれも似合わんものか」
「いいや、そんなことはない。君は何を着ても、着ていなくても愛らしい。
 画然、そのことだけは確約しよう。我が名に懸けても」

結局どれにするのかはまだまだ決まらないまま、時間は、過ぎていく。


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