過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/06/11(火) 22:24:05.96 ID:J05hxd8p0
大きな花火の方は、さほどストックがなかったらしい。
線香花火をする準備をしている間に、花火は終わっていた。
ぞろぞろと遠くを人が歩いて帰る気配を感じつつ、二人はしゃがみこむ。
「……ふー」
フィアンマは場所を確かめ、ろうそくに息を吹きかける。
たったそれだけの事なのに、火が点った。
右方のフィアンマと名乗るだけあって、フィアンマに『火』関連の術式に対する不可能はない。
勿論、魔力を使用した炎が元手であれば目が見えずとも感知出来る。
「……」
じゅわ、と赤い光が溜まる。
じわじわと棒を侵食して燃えていく火は、やがて火花へと変化する。
十字教徒である二人に線香は縁が薄いものだが、知識位はあり。
確かにこの僅かに燃え灯る火種の様子は線香だ、と思った。
「……アウレオルス」
「何だ?」
「今夜は、楽しかったか?」
「勿論だ」
即答して、彼はゆっくりと火を見つめる。
ばちばちと散らばる火花は、ぽとり、という音にならぬ音と共に消えた。
消化されたかどうかを確認してから、ゴミ箱へと捨てる。
今日の感想を言い合いながら、線香花火は次々と消化されていった。
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