過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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58: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/13(月) 21:33:31.20 ID:KJCCmY/B0

「俺様は、誰かに期待することをやめた。
 誰かと約束することが怖くなった。契約ばかりをするようになった。
 誰かを待つことに慣れた。今の俺様なら、きっと百年は笑顔で待てる」

でも、時間を厳守してくれることは嬉しい。

理由があるのだ、と語って。
それから、彼女は首を緩く横に振った。

「お前にこんなことを言っても仕方がないな」
「………」

アウレオルスは、黙っていた。
黙って、色んなことを考えていた。
彼はまだまだ年若いが、天才にして秀才の錬金術師だ。

「……貴女の理想を。或いは、叶えられるかもしれない」
「……、」
「……屹然、実現は恐らく長らく先になるだろうが、」
「別に、良い」

遮って、フィアンマは首を横に振る。
誰かの為の優しい笑みを浮かべてみせて。

「もう、当麻が助けに来てくれることは諦めている」
「………」

今の夢はそうじゃない、と彼女は語る。



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