過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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599: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/14(金) 21:19:10.64 ID:Uuas/yrU0

「何となく、お前がいつか、こうしてくれるような気がしていたんだ」

自分の夢を、叶えてくれるような気がした。

そう言って、幸福そうな笑みを絶やさずに、彼女はアウレオルスに軽くもたれる。
彼は同じく笑みを浮かべ、言葉を発さぬまま、彼女の髪を撫でた。
そうだ。こんな笑顔が、ずっと欲しかったのだ。
彼女が笑ってくれているだけで、世界がとても素敵なものに見えてくる。
自分はそれだけ彼女のことを愛し、愛せているのだな、と錬金術師はひっそりと思った。

「…ああ、そうだ」

彼女は思い出したように、彼の手を引いて丘を上がる。
高いところまでくると、いっそう夜空が近く感じられた。

「?」 

不思議そうに眉を潜める彼を見上げ、彼女は懐から小さな宝石箱を取り出す。



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