過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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[saga ]
2013/05/08(水) 21:15:55.42 ID:phiyZibt0
フィアンマは、目が見えないにも関わらずアウレオルスの職業をピタリと言い当てる。
声と、聞かされていた情報からだ。
別に、特別な―――例えば、絶対記憶能力などは持ち合わせていないが、記憶力は良い方だ。
加えて、直感もなかなかに鋭い方だった。
彼女は神の子の像の足下に座っていたところを、立ち上がる。
夕焼けに照らされた彼女は、修道服を纏ってはいなかった。
正確には、修道服に少しだけ似せた、明らかな私服を纏っている。
が、見るものが見ればどれだけの防御霊装を纏っているか、すぐに分かる。
もっとも、彼女はたとえ一糸まとわぬ状態になろうと、特殊な力で自動防御が可能な訳だが。
腰に届くか届かないか、それ程に長い赤い髪を揺らし、彼女は錬金術師に近寄る。
段差は慎重に昇り、やがて彼の前に経った。
「驚愕と歓喜、といったな」
「当然、…私は、君に会ってみたかった」
『神の右席』。
それは、神の右側の席に座ることを目指し。
その更に上、『神上』を目指す、才能に恵まれた優秀な魔術師が所属する最暗部だ。
勿論キナ臭い案件は多いものの、最高権力組織であることは間違い無い。
しかしながら、アウレオルスが感動しているのはそこではない。
『神上』。
神を超えた存在。
それを目指すは、正にアウレオルスの学派『完全なる知性主義(グノーシズム)』の最高峰。
学生でいえば、真面目で勤勉な学生が志望する大学の教授に会ったようなもの。
つまりは、知的な興味、好奇心、感動である。
まして、相手が年下の少女なのだ。
尊敬は、年上に対するそれよりも大きく。
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