過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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91: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/16(木) 20:23:24.53 ID:tdh1OymM0

アウレオルスは数分間沈黙した。
いけないとは思いながらも気づかれない事がわかっているため、ちょっと視線を右往左往させ。
眩しい真っ白な太ももと薄い胸、それから全体を思春期の少年らしく脳に焼き付け。
それから、社会人として怒る事にした。とはいえ、キツい言い方をする気は毛頭ない。

「…愕然、我が君よ。貴女は人に仕える様な立場にはない」
「……」

むう。

口にこそしないものの、そんな子供っぽい態度を取るフィアンマに、アウレオルスは小さく笑う。
馬鹿にしているということではなく、微笑ましいというだけのことである。
目のやり場に困るものの、生憎毛布やタオルケットの持ち合わせはない。
無いこともないのだが、洗濯をしていない不清潔なタオルケットを貸す訳にはいかない。

「…ところで、此処へはただその衣装を見せに?」
「いいや、差し入れだ。あくまでこの服装は特典に過ぎん」

差し出した紙袋の中から漂うのは、上品な洋酒の香り。
マドレーヌ、マフィン、或いはブランデーケーキの類か、とアウレオルスは予測する。

「……廓然、納得だ。わざわざ持ってきてくださるとは、有難い」

甘いものと眼福の光景が見られた為、アウレオルスはレポートを放置することにした。
仕事ではないし、彼女の為に書いているものなのだから、今は彼女とお茶をした方が道理に沿っている。


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