過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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95: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/16(木) 20:26:06.13 ID:tdh1OymM0

この時ばかりは、彼は彼女との身長差を恨んだ。
同身長であれば、見てはいけない(しかし見たくはある)部分を見ないで済んだだろう。
所謂ラッキースケベに遭遇するのは人生二回目である。
ちなみに一回目は幼い子供の頃に見た少女の透けブラが精々だ。

「ぐ、ううう……!」

鼻血が出たのは久しぶりだ。
もう年単位で出ていないのでは、と思う。
子供の頃に熱中症か何かで出した以来だ。
咄嗟に鼻を両手で押さえるアウレオルス。
しかしながら血液とは液体であり、手からこぼれ落ちるものである。
ぼたぼたぼた、と軽く音を立てて床に広がる赤い鮮血。
アウレオルスはよろよろとその場にしゃがみこんだ。

「……気分でも悪くなったか?」

そんなに似合っていなかったのか、と残念に思いつつ。
本質的には心優しい彼女は、心配そうに彼の方を向く。

「毅然、だ、だいじょ……」

言いかけ、顔を上げてしまう。
別に他意は無い。彼は人の顔を見てきちんと話す誠実な男であるだけだ。
故に、口の中へ流れ込む血液など無視してきちんと話そうとしただけなのだ。


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