過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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99: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/05/16(木) 20:29:08.42 ID:tdh1OymM0

余談ではあるが、あのメイド服一式はヴェントが用意したものである。
『何かインパクトの強い服装』が、フィアンマが求めたもので。
人から悪意を向けられて生きる道を選択したヴェントは、悪戯心という悪意を込めて衣装を渡した。
それが巡り巡って血が流れる事態になったとは、夢とも思わないだろう。

ぺた。

『奥』にて下着姿のフィアンマは、自分の胸に触れた。
寄せて上げることをしなければ、真っ平らである。
一時期頑張って育てようと肉料理をひたすら食べたが、嘔吐して終了だった記憶がある。

「……」

む。

アウレオルスの反応をきちんと把握出来ていないフィアンマには、聴覚からの情報しかない。
故に、似合わな過ぎて何やら苦しめてしまった、という幻想だけである。

服は可愛かった。
当然の事ながら見た事はないが可愛い筈だ。
となると、服装が問題ではないのだろう。
仮に下着が見えていたとしても、汚れてはいなかったはずである。

となると。

「……なるほど」

消去法によって導き出される結論は、自分の容姿が劣っているということであった。
体が細いという自覚はあるので、そこに問題はないだろう。女としての魅力は少ないが。
顔立ちがそこまで悪いということなのだろうか、とフィアンマは考える。

「………」

このまま思考していては落ち込むだけだ。

そう無理やり結論を出し、彼女は着丈の長い赤いワンピースを纏う。


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