過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 20:51:16.09 ID:Dgfk4HX70
*美樹さやか*

まどか「失礼しまーす」

さやか「……」

恭介「やあ、久しぶりだね」

都合のいいことに、まどかと恭介が二人揃ってきてくれた。

これなら説明の手間も省けるというものだ。

恭介は黙って入ってきた上に、表情が、というより目が濁っていた。

そこが少し不安だったが、あたしは今日一日で覚悟を決めていた。

あたしと恭介の身に起こったことを全部話そうって。

恭介「まどか。突然だけど、あたしは美樹さやかなの」

二人が目と口を開けてこちらを見ていた。

まどかはなにを言っているのか分からないという、懐疑の表情。

恭介は今ここでそれを言うのかという、驚愕の表情。

あたしは言葉を続ける。

恭介「突然こんなこと言われても信じられないよね?」

まどか「え、だって、さやかちゃんはここにいるし……」

さやか「さやか、君は……」

まどか「えっ」

恭介「あたしとまどかしか知らないようなことがいいよね。例えば、初めてマミさんと会った場所のこととか」

あたしはぽつぽつと語り始めた。

勿論恭介には分からないように、少しぼかしたけど、それでもまどかならそれが何を意味しているのか分かるはずだ。


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