過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
↓ 1- 覧 板 20
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 22:23:44.76 ID:Dgfk4HX70
人は恐怖を感じた時、熱くなるのか、冷たくなるのか。
思えば初めて使い魔に襲われた時。
あの時は言いようのない恐怖に支配されて、嫌な汗が吹き出し頭からつま先まで全身で震えて、そのくせ身を縮めるしかなかった。
あの時は心の底から熱かった。
どこかで死にたくないという、生きたいという気持ちが湧き上がっていたからかもしれない。
今はどうだろうか。
後悔とか失敗とかから生まれる恐怖の場合。
全身が寒い。
まどか『ごめん!私、もしかしてとんでもないことをやっちゃったんじゃ……』
確かにあたしは、まどかに何も聞くなと言った。
でも何も言うなとは言わなかった。
これは完全にあたしの落ち度で、あたしのミスだ。
昨日といい今日といい、あたしは本当に恭介を苛めてるのかもしれない。
さやか「じゃあ鹿目さん、明日から何かあったらフォロー頼んでもいいのかな?」
まどか「え!?う、うん、私に出来ることだったら何でも言ってね」
恭介『大丈夫だよまどか、恭介はまだ気付いてないだろうから』
まどか『でも――』
恭介『平気だって。魔法少女のこと、そう簡単に言えるわけないでしょ?マミさんのことはあたしが話しとくから』
恭介「まどか、時間は平気なの?」
まどか「え、でもまだ……」
恭介「一昨日も大変だったんでしょ?心配掛けちゃ駄目だよ」
まどか「じゃ、じゃあ、私帰るけど……二人とも大丈夫、だよね?」
明らかにあたしを見ながらまどかは聞いてきた。
恭介「平気平気、なんとかなるって!」
まどかは最後まで不安そうな顔をしていたが、ぺこりと頭を下げて病室を出ていった。
234Res/164.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。