過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/11(土) 20:55:52.24 ID:flz/a+mq0
さやか「どうしよう、こういうときはどうすればいいんだ!?」

恭介「あたしが知るわけないでしょ!とにかく――」

そう言いながら立ち上がろうとした瞬間、あたしの体(正確には恭介のだけど)はバランスを崩して左に傾いた。

さっき恭介が壊した、CDプレーヤーと、まだ血が流れている手が置いてあった。

そういえばそうだった。

あたしが今恭介の体になってるってことは、左腕は思うように動かないし、歩くことだって難しい状態なんだ。

恭介の言うとおり、痛みなんて全くない。

そこで血を流しているのは、曲がりなりにもあたしの体の一部であるはずなのに、作りものにしか見えなかった。

さやか「だ、大丈夫?」

恭介「ちょっと待って、思ったより右だけじゃ起きられなくて……」

さやか「手伝うよ」

自分の声がそう言って、前と背中に手を回される。

恭介「ひゃっ!」

さやか「ご、ごめん!痛かった?」

恭介「いや、ごめん。なんていうか、つい……」

つい自分の体のつもりで、胸を触られたような気がして反応してしまった。

状態だけ起こしてもらって、何気なしに胸に手を当ててみる。

鼓動が早いし、服の上からでも熱が伝わってくる。

それに、思ってたよりずっと、硬かった。

しばらく寝たきりだったとはいえ、恭介もやっぱり男子なんだなあと認識する。


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