過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/13(月) 00:29:53.64 ID:9u61GnnE0
さやかは、やはりふざけているわけじゃなかった。
決して慰めのためや励ましのために嘘を吐いている様子でもなかった。
さやかは一体、何を知ってるんだ。
恭介「でももし元に戻らなかったら……それでもあたしは、恭介に聞くよ」
僕がやりたいことを。
恭介「バイオリン、弾いてくれない?あたしの体で」
さやかの体で、バイオリンを?
何を言ってるんださやかは?
恭介「変なこと言ってると思う?そうかもね……でも、あたしは恭介があたしの腕を使ってくれるなら、喜んで差し出すよ
そりゃ、あたしとして生きていくってのはきついと思うけど……恭介には、やっぱりバイオリンが必要だと思うし」
いいのか?
僕がそんなことをしていいのか?
ずっと我慢しようとしていた。
諦めようとしていた。
そんなことを望んだら、僕は最低の人間になってしまうから。
他人の、さやかの体を使うなんて許されるはずがない、と。
弾いてもいいの?
こんな僕が?
恭介「あたしは、どっちにしても恭介がバイオリンを弾けるようになるって信じてる。どっちの結果に転がっても、間違いなく」
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