過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/13(月) 22:20:27.27 ID:9u61GnnE0
まどか「私、さやかちゃんに――」
さやか「大丈夫、僕が言ってくるよ」
返事を聞く前に僕は立ち上がって、自分がいる病室へと歩いていった。
まどか「あ、あのね!仁美ちゃん、真剣だったんだよ!だから、上条君も、真剣に考えてね!!」
僕は顔だけ振り向け、手を振るだけで返事をした。
鹿目さんは納得したのか微妙な表情をして、出口に向かっていった。
病室の扉を開けると、既にリハビリを終えたさやかが待っていた。
屈託のない笑顔(僕の顔だけど)で、僕を出迎えてくれた。
さやかは、何が起こったのか全く知らない。
志筑さんの言ったことが間違いなく、僕がとんでもない勘違いをしていなければ――
さやか「鹿目さんは、ちょっと用事があるって言って帰ったよ」
恭介「そうなの?」
さやかは何を考えているのだろう。
さやかはかなり正直な人間だと思っていた。
僕の前でもそれは変わらないと思っていた。
でも、僕の知らないさやか自身の気持ちがある。
そして何より、僕自身の気持ちが。
さやか「じゃあ、またね」
恭介「うん、バイバイ」
病室を出た僕は、ひたすら自分自身の気持ちを考えながら、既に体が覚えた帰り道を歩いて現在に至る。
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