過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/14(火) 01:58:11.93 ID:aJ5xOQ6M0
さやか「さやか!僕は――」
恭介「大丈夫だよ。あたしにはもう躊躇うものが何もないから。それに、恭介がいてくれて、バイオリンを聞かせてくれたら百人力って感じ」
さやか「そんなのでいいわけないだろ!」
恭介「大体、そういうのは元に戻ってから心配しようよ。まずはそっちが先でしょ」
そう言われて恭介は少し悔しそうに下を向いた。
ごめん恭介。
やっぱり知られるわけにはいかないんだよ。
あたしが恭介の重荷になるわけにはいかないんだから。
恭介「いやー、なんか、嬉しすぎてまた泣きそうなんだけど」
さやか「……」
恭介「ありがとう、あたしのことを見てくれて」
さやか「やっぱり駄目だよ、そんなの」
恭介「だから、今はそういうの気にしてもしょうがないって」
さやか「もし知らないままさやかのおかげで腕が治されるんなら、僕はバイオリンをやめる」
恭介「……は?」
いやいやいや、何言ってるの?
さやか「そういうの隠されたまま一緒にいるのって、なんか違う気がする。そんなの嬉しくない」
恭介……
あたしがどんな思いで自分を見せたのか分かってくれないの?
もう一度、恭介のバイオリンが聞きたいからなんだよ。
なんでそういうこというのよ。
恭介「この分からずや!」
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