過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/11(土) 23:27:14.92 ID:flz/a+mq0
*上条恭介*

病院のガラス張りの窓を見ると、そこに映っているのは幼馴染のさやかだった。

今更という訳ではない。

さっきトイレに行ったときにも鏡はあったのだから、その時しっかりと認識していた。

しかし、こうして全身を眺めると、感想もまた変わってくるというものだ。

僕が思っていたよりずっと、今の体は小さかった。

昔はほとんど変わらなかったけど、中学生になってから僕は背が伸び始めた。

いつの間にかさやかを見下ろすようになっていたし、それをさやかが悔しがっていたこともあった。

長い間横たわって見ていたからか、さやかはもっと大きかった気がしていたのに。

それにしても、スカートはひらひらしていて全く落ち着かない。

風が少し吹き抜ける度に、歩みを止めてしまうほどだ。

こんなものを履きながら普通に歩いているさやかが、少し信じられない。


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