過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:05:31.85 ID:Dgfk4HX70
格闘すること10分。

部屋に戻り下着を探すのに3分。

どうやって外せばいいのか分からなかったブラジャーを脱ぐのに7分。

結局適当に上から脱ぐことで解決した。

目を閉じ、念のため上を向きながら体を洗う。

それでも手の先に当たる色々と柔らかい感覚はどうしようもなく、シャワーを流していても心臓の音が聞こえるほどバクバクしていた。

さっさと洗ってさっさと出ようと思った。

いくら幼馴染だからと言って、異性に裸を見ても見られても良い道理はないはずだ。

さやか「……何も言うまい。ただ無心……そう、無心であるべきなんだ」

しかし、こうやって目を閉じ耳を塞げば、それだけ体の感覚が研ぎ澄まされていく気がする。

体を包む湯の動きが、より一層さやかの体であることを実感させた。

さやか「無理だよっ!!」

そう、無理なのだ。

こうなってしまえば、もうさやかの体を意識することしか出来ない。

昔一緒に遊んだ幼馴染は、いつの間にか女の子になってしまっていたのだ。

さやか「あぁぁぁぁぁさやかになんて言おう……黙ってても絶対聞いてくるだろうしなぁ……」

何分くらいそうしていたのかは覚えてない。

出ようとして立ち上がった時、全身から力が抜け、世界が反転するような感覚に見舞われた。

ただの立ちくらみだったのだろうけど、僕は少し嫌なことを思い出してしまった。

またいつか、僕は歩けなくなってしまうのだろうか……

さやか「……今は気にしてもしょうがないか」

その後脱衣所に立って、ブラジャーの付け方が分からず湯冷めするまで格闘していた。


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