過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 01:37:56.82 ID:Dgfk4HX70
うまく動かせないなんて言って、それじゃあ恭介の腕がやっぱり駄目なんだって言ってるようなものなのに。
こんなところで強がったって何の意味もないけど、せめてこれ以上傷つけないようにすることは出来るはずなのに。
恭介は何か言いたそうにしてたみたいだけど、押し黙って自分の手を眺めていた。
これは、完全に失敗した。
窓からはさっきからさわやかな風が入ってくるのに、ここは重苦しい空気が支配していた。
左腕どころか、右腕だって簡単に動かせないほどに。
さやか「僕、一回家に帰るよ」
恭介「えっ」
さやか「ほら、CDとか探したいし。コピー用のCDとか置いてない?」
恭介「えっと、多分あったと思うけど」
さやか「とりあえずはそれで代用しよう。プレーヤーはとりあえず考えないようにして、CDだけで試してみよう」
そう告げるなり、恭介はスカートをはためかせて立ち上がると、鞄を持って出ていこうとした。
恭介「恭介!」
さやか「ねえさやか」
ドキッとした。
さっきまでとは全然違う、あの雰囲気よりもずっと思い声だったから。
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