過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
↓ 1- 覧 板 20
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 11:36:39.01 ID:Dgfk4HX70
さやか「今日はまだ戻れないだろうから、今のうちに色々決めておかないとね」
恭介「色々って?」
さやか「ずっと学校休むわけにもいかないだろ?風邪でこのまま押し通すわけにもいかないし」
恭介「そっか、そうだよね……」
さやか「出来るだけ大人しくしてるつもりだけど、変なことしないように最低限の身の振り方は考えておいた方がいいと思うんだ」
恭介「例えば?」
さやか「例えば……友達の呼び方とか、食事方法とか」
こうして僕達は、しばらくさやかの普段の行動を思い出してもらいながら、さやからしく振る舞えるよう思案した。
簡単にバレないようにというのは、僕の演技に懸かっているわけだ。
特に気を付けないといけないのは、鹿目さん達への接し方と、新しく来た転校生への接し方だろう。
鹿目さんと志筑さんは昔からの友人だし、下手をすれば何かおかしいことにすぐに気付かれてしまうはずだ。
さやか以外の女子を下の名前で呼ぶ経験はほとんどないから、そこが少し気恥ずかしいけど。
そして転校生の暁美ほむらさんという人。
彼女とは少し仲が良くないらしく、あまり話さない方がいいということだった。
暁美さんのことを語っている時のさやかは、不機嫌そうな、それどころか、敵意に満ちた表情をしていた。
普段怒る時は怒る、むしろ喧嘩っ早いところがある方だとは思っていたが、ある種憎しみに似た顔を見せたのは、初めてかもしれない。
ただ、この顔を昨日僕がしていたのかもしれないと思うと、少々複雑だった。
234Res/164.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。