過去ログ - エルフ「私は死にたい」旅人「俺は生きたい」
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[saga]
2013/06/28(金) 05:41:52.55 ID:MxRZysKk0
エルフ「じゃあ いまは何なの? どういう意味?」
戦士「おいおい、質問は一つずつで頼みますよぉー」
戦士「……こんな姿でまだいられてるけどな、俺はもう魔物同然だよ」
ますます意味がわからないのだが
戦士「しいて言うのなら、俺たちは『人間』を裏切った」
戦士「今じゃ人間とも魔物とも言えん ただの半端物さ」
エルフ「見た目だけ、人間ということ? 心は……魔物側に染まりきって、とか?」
エルフ「じ、自分でも何言ってるかわかんない。教えて」
戦士「心とかそういう内面問題じゃねーよ」
それ以上は追及しても誤魔化されるか、ニヤニヤと気味悪い笑いを見せつけられるだけだった
一体、彼らに、ナナシに何が起きたのだ
エルフ「あっ、ちょっと待って!」
エルフ「あなた さっきから 『俺たち』って言ってた。もしかしてナナシさんを裏切ったのは あなた一人だけじゃない…?」
戦士「そうさ。俺だけってわけじゃない」
戦士「……もういいだろう。勝手にこっちから話しといて悪いが、あの頃のことはあまり思い出したくはない」
戦士「おい、やっぱり用がなかったなら さっさと出て行ってくれないか?」
旅人「断る」 戦士「じゃあお前は何がしたいんだ。答えろ」
旅人「俺は俺自身を取り戻したい。ただその為だけにお前の前へ現れた」
旅人「知っているなら 教えてくれ。俺は誰だ……?」
戦士「人が良いバカだよ、ふふっ」
エルフ「ふ……ふざけないでよっ!! ナナシさんに酷いことしたんでしょう!?」
エルフ「だったら それぐらい教えてくれたって――」
旅人「……いい。必要なことは力尽くで聞かせてもらう」 エルフ「ちょ、ちょっと」
吹っ切れたように勢いよく頭を上げ、体を立たせると 再び戦士の元へ
今度はさっきまでの狂気染みた様子はなかったが それでも不安は残る
なんだか いまのナナシには 近寄り難い。理性を取り戻せているとはいえ、恐怖を感じる
止めようとした私の手は意思とは関係なく 勝手に下がってしまうのだ
戦士「せっかく大人しくなったと思ってたのに また喧嘩腰かよ」
旅人「安心しろ。質問に答えられる程度には抑えてやる」
戦士「……なに 自分のほうが強いです みたいな風に語ってるんだ」
戦士「お前に色々 教え込んで鍛えてやったのはどこの誰さん だったか…忘れたのか?」
旅人「すべて 知らん。だからこれからお前に聞かせてもらう、やるぞ」
戦士「ほーん、上等…………」
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