過去ログ - エルフ「私は死にたい」旅人「俺は生きたい」
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[saga]
2013/05/16(木) 01:50:14.00 ID:tFeDUip20
何度尋ねても 彼は自分の名前を知らない、忘れたと答えて返す
はぐらかしている様には見えないのだが 少し信じ難い話だ
まさか…彼はとんでもない罪を犯して逃亡中の身だ…というわけではないだろう、きっと…
彼には謎が多すぎる。というより自分を語りたがらない
もっとも、さっき会ったばかりの私にそんな事を話す気にならないという気持ちがあるのも分からなくもないが
旅人「お前は自分の名を覚えているのか?」
エルフ「当たり前だし、当然です。私は――――――」
私の台詞を遮り、突然彼が腰の鞘から短刀を引き抜いて 私の頭のすぐ傍にソレを突き立てたのだ
ギンッ、と刃が背後の壁に当たる音が耳元でするも、突然の彼の行動に私の思考が追いつかず
ただただ目の前で短刀を握る彼を見ることしかできなかった
エルフ「…………」
エルフ「……なっ、なな、なぁっ…………何いいいぃーーー!?」
旅人「…………」
エルフ「わわわわっ…………はわ」ペタン
一気に力が抜けて壁に寄り掛かる形でずるずると地面へ尻餅をついてしまった
まさか 本当に罪人だったのか。でもこんなご時世にそんな奴らはありふれている、全く珍しい存在ではない
ここまで良くしてくれていたのは私を殺すつもりでいたからなのか…
…そうならば、私は喜んで彼に殺されようではないか。彼がもし私を『殺せる』のなら
エルフ「……殺すなら、どうぞご勝手に!」
旅人「お前を殺したところで俺が得る物は何もない。落ち着け」
エルフ「だ、だっていきなり剣で私をぉ…………あれっ」
短刀の刃の先を見ると、そこには一匹のサソリがあった
エルフ「刺されると思って 助けてくれたの……?」
旅人「良かったな。食料が見つかったぞ」 エルフ「それ冗談でしょ!?」
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