過去ログ - エルフ「私は死にたい」旅人「俺は生きたい」
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99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/04(火) 00:54:37.27 ID:i0/nGqrm0
エルフ「……ここに連れて来られたとき、目隠しされてきました」

隊長「そうなのか?」  エルフ「何か私に見られて困る物とかあるからじゃないの?」

エルフ「いいんですか? 今は何もされずにあなたの後ろを歩いてる」


ぴたっ、と突然その場に止まり、私へ顔を向けることなく続けた


隊長「連中は、俺の仲間は乱暴で雑でどうしようもねェーが」

隊長「結構 マトモなところあるみたいだなァ」

エルフ「その言葉には悪いけど納得できない」

エルフ「マトモだという点なら、まだ あなたの方が私から見れば……」

隊長「俺が?」

エルフ「だって 私に水もくれました。あなたが言わなければ部下の人も水を渡してはくれなかったでしょう」

隊長「そうだよ。なんせ俺の命令は奴らにとって絶対だからな」

隊長「これをしろ、あれをしろと無理言っても アイツら最初は嫌な顔するが結局最後は「はい」でやってくれるんだよ」

隊長「俺に対してアイツらは「いいえ」を最後に選択しねェ。かならず「はい」だ」

エルフ「ふーん…………」

エルフ「信頼されてるんですね、みんなに」

隊長「まぁな、ここまだ築くのには ちょいと時間が掛かったよ」

隊長「今ではもう連中は全て俺の駒さ」


再び前へ進み始める。彼は、ここの連中に対して相当の自信も持っているのだろう

私も彼へ続くと、建物の中へ入ったときと同じ 酷い臭いを嗅いだ

あれはけして被されたローブの臭いでなかったことを今確信する


エルフ「うあ…………!」


扉もない部屋の中から臭い、腐臭に近いものが充満していた

その臭いが外へ漏れていたようだ。中には数十匹の魔物がシーツの上に横たわっている


エルフ「し、死体……!?」

隊長「いや、そうじゃないんだ」


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