8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 18:17:50.89 ID:CD2d0Fie0
――踏み込むな、ということだろうか。
高校生で下宿や寮ならまだしも、一人暮らしなんて。
もしかしたら家庭事情が複雑なのかもしれない。
だとしたら俺はそこに踏み込むべきではないし、これまでもそうだった。
もう既に嫌われているのかもしれない。
しかし――”家族”という単語を聞いた瞬間の彼女の顔が、未だに俺の脳裏に焼きついている。
あの悲しそうな顔。
俺が高校生の時、あんな顔をしたことがあっただろうか。
他人の事情をどうこうしようというつもりはない――――はずなのだが。
それでも俺は、今日初めて会話をしたあの少女のことが気になってしょうがなかった。
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