過去ログ - 桃子「桃が咲くまで」春「春を待てない」【咲SS】
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◆oeEeLVGR7U
[saga]
2013/05/18(土) 23:30:51.49 ID:pWumFHLF0
けれど、その返事を受けて明華がゆっくり立ち上がった
「……この部活では、出ないのですか?」
「あー、勘違いさせてしまったなら申し訳ないが、これ部活じゃないからな」
そう、これはあくまでも智葉が個人的に開いているただの集まり。部活として活動しているわけではない
私はそうと知っているけれど、それでも他の3人は納得できなかった
「でも、エイスリンさんは美術部ですけど、私たちは他の部活には入ってませんから、なんとか一緒に出れないんすか?」
今度はハオも尋ねる、智葉は首を振った
「今更部活申請、か。顧問を見つけないといけないし、難しいだろうな」
なんとなく、智葉はそれだけで否定してるのではないような気もしますが
「まあともかく、助っ人として出てみたいならどこかの部に口利きくらいはしてもいいが。私自身は出場するつもりはない」
そう言い切ると、智葉はスタスタと教室を出ていってしまった
残された私たちは、誰も何も言えずにお互いを見つめあった
そんな沈黙に耐えかねたのか、ホワイトボードにキュッキュとマジックが走る音がした
「エイスリンさん?」
「リョウテにハナハナ」
描かれたイラストには、智葉を中心に、私とネリー、ハオと明華が描かれていた
ハナハナと言ったのは、両手に花を2本ずつ持っている、ということだろうか…
「そうだよ、やっぱり智葉と一緒に打ちたいよ!」
「けど、私たちでなんとかできるでしょうか…」
ネリーの言葉に皆がうなずく、けれど簡単にできることでもないことも分かっている
「誰かに相談できればいいですけど、どうですかダヴァンさん」
ハオの問いかけに、私は難しい表情をしてしまう
「困りましたネ。担任の先生にでも聞いてみまショウか…。智葉以外には生徒会の知り合いはいまセンし」
どういう手順を踏めば対抗戦に出られるのか、さっぱり見当がつかなかった
この中では最上級生だというのに、情けない限りですね…
「…サエ」
「え?」
エイスリンがつぶやくと、携帯電話を取り出して、どこかへかける
「サエ、ドコ?」
相手はすぐに出たようだ
「ブシツ、イク。マッテテ」
サエ、ブシツ…。美術部の誰かだろうか
そう考えているとエイスリンが突然私の手を取った
「ダヴァン、イコウ」
「どこへデスカ?」
「ブシツ!」
事態についていけないまま走り出す
唖然とする3人を残して、私とエイスリンは教室を飛び出した
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