17: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:02:49.94 ID:TfqNgOsAO
ジャイアン「あ、あぁ・・・・・・」
タタタタタッ
18: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:03:31.74 ID:TfqNgOsAO
ジャイアン「知るワケねぇよ!! 俺はついさっきまで東京の練馬区にいたんだからよぉ!!」
ハンナ「と、トウキョウ? ネリマ区?」
ジャイアン「あぁ、もうワケが分かんねぇよ!! 車に轢かれたかと思えばいきなり知らない街で目が覚めて、しかもあんな化物と鉢合わせて!! 何がどうなってんだ!!」
19: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:04:17.22 ID:TfqNgOsAO
ハンナ「な、何って言われても・・・巨人は巨人よ。見た目は大きな人間みたいだけど、理性はないし言葉も話せない。それに、人を食べる。」
ジャイアン「はっ!? た、食べる!?」
ハンナ「そうよ。」
20: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:04:46.75 ID:TfqNgOsAO
ジャイアン「いや、あんなのに一人で立ち向かうなんて無理に決m」
ハンナ「大丈夫って言ってるでしょ!!!!!!!!!」
ジャイアン「!?」ビクッ
21: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:05:50.64 ID:TfqNgOsAO
ジャイアン「えっ?」
ハンナは前方を指差した。
22: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:11:46.19 ID:TfqNgOsAO
上弦の月のごとく下向きの弧を描きながら滑空し、そしてまた次のワイヤーを射出し、巻き取りながらガスを噴射して空中を進む。
その動作を繰り返し、ハンナはあっと言う間にジャイアンの視力が及ばない遥か遠くへと消えていった。
23: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:12:14.92 ID:TfqNgOsAO
???「分かってるからこうなってんだよ!! てめぇらこそ壁を出たかったら手伝え!!」
市民C「ふざんじゃねぇよ!」
市民D「何考えてんだ! 人を通すのが先だろ!」
24: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:12:53.14 ID:TfqNgOsAO
その結果、集まった市民の通行が妨げられ、このような人だかりが形成されているのだ。
そして、その荷台の持ち主とおぼしき禿頭の男が、食ってかかる市民相手に啖呵を切っていた。
25: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:13:23.21 ID:TfqNgOsAO
ジャイアン(ふ、ふざけんなよあのハゲ!! 早くここを通らなきゃみんな死んじまうんじゃねぇのかよ!!)
皆の命が危険に晒されている中、周囲の迷惑も省みず私利私欲を優先する男。
26: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:13:51.23 ID:TfqNgOsAO
扉の前から街の中央へ向かって一直線に伸びる大通り。
その大通りの彼方からこちらを目指して、猛スピードでそれは駆けて来た。
27: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 22:14:21.97 ID:TfqNgOsAO
四方八方から悲鳴と怒号が乱れ飛ぶ。
絵に描いたような大パニックである。
それでも尚、商会の男達は荷台をどかせようとはしない。
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