179: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 00:23:54.80 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「大丈夫だ。どうにかなる。心配いらねぇよ。」
ハンナ「ふふふっ・・・・・・それじゃ、行くわね。」
ジャイアン「・・・うん。」
ハンナ「元気で。」
ジャイアン「おぅ。そっちこそ死ぬなよ。」
ハンナ「分かってるわ。ありがとう。」
ジャイアン「じゃあな。」
ハンナ「さよなら。」
ハンナはベンチから立ち上がり、颯爽と歩き出した。
とても力強く、そして軽やかな足取りだった。
ピンッと背筋の伸びた背中。
戦士の背中。
ジャイアンはその背中をじっと見つめ、ただ黙って見送った。
やがて、ハンナの姿が雑踏の向こう側へと消えていった。
強く握りしめた手の平に指輪の感触が伝わる。
後に残った喧騒と暖かな日差しが、ジャイアンを街並みの一部へと変えていった。
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