193: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:18:55.40 ID:Z02gmNmAO
微かに光が弱まったのを感じ、ジャイアンはうっすらと目を開けた。
その目に飛び込んで来たのは、あまりにこの世界の光景とは不釣り合いな“乗り物”だった。
だが、ジャイアンはその乗り物の事をよく知っていた。
194: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:19:23.03 ID:Z02gmNmAO
そして命を助けられた。
そのタイムパトロールが目の前に現れた事が何を意味するか。
それはすぐに分かった。
195: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:20:04.71 ID:Z02gmNmAO
予想していた言葉だ。
だが、実際にその耳で聞いた瞬間、えもいわれぬ安らぎが込み上げた。
196: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:20:48.14 ID:Z02gmNmAO
それはすなわち今いるこの世界がジャイアンの住む世界、地球の歴史の1ページを担っている事を意味する。
だとしたら、ここは“いつ”だ?
197: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:26:47.91 ID:Z02gmNmAO
※時空乱流の設定はドラえもんの映画「のび太の日本誕生」に準拠してます。
198: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:27:42.86 ID:Z02gmNmAO
TP「よしんば100年や200年ほどの近接した時代に飛ばされていれば、もう少し早く発見して救出に来られたんだが、2000年も先の未来となると探し出すだけでも難しい。」
ジャイアン「はっ!?」
TP「その結果、君を1週間もこの世界に放置する事となってしまった。本当に申しわ」
199: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:28:11.46 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「そ、そんな・・・だ、だってこの世界には電気もねぇし、車もケータイも・・・秘密道具も、何もねぇじゃねぇか!! 一体、何がどうなってこんな事になったんだよ!?」
TP「すまない。実はこの時代の事は、我々もよく分からないんだ。」
ジャイアン「はぁ!?」
200: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:30:07.28 ID:Z02gmNmAO
ジャイアン「そんな・・・」
TP「故に、我々はここにあまり長くいる事もできない。悪いが剛田くん。今すぐパトロール艇に乗ってもらえるかな?」
ジャイアン「い、いや! 待っ」
201: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:31:19.18 ID:Z02gmNmAO
何故こうなったのか。
防ぐ手立てはないのか。
巨人とは一体何なのか。
202: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/17(金) 08:31:58.69 ID:Z02gmNmAO
TP「無理言ってすまない。さぁ、行こう。」
タイムパトロールに促されて、ジャイアンはパトロール艇へと乗り込んだ。
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