41: ◆51UnYd7yHM[saga]
2013/05/15(水) 23:07:26.72 ID:TfqNgOsAO
解放された扉に人々は我先にと駆け寄り、辺りは戦争さながらの騒がしさに包まれていた。
商会の面々は苦虫を噛み潰したような表情でそれを睨み付けている。
さりとて、もはや彼らに主導権はない。
荷台の脇に寄り添い、ただただ自分達に通行の権利が回ってくるのを待つばかりである。
そんな悲喜こもごもの情景に背を向け、ジャイアンは女兵士が飛び去って行った方角をぼんやりと眺めていた。
人間のDNAの中に、おそらく太古の昔から眠り続けてきたであろう動物的直感。
それがジャイアンに告げていた。
彼女は強い。
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