過去ログ - 生徒会長「……男君」    男「かしこまりー」
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305: ◆U5RjLhlixE[saga]
2013/06/26(水) 00:16:28.20 ID:dhF3zCRXo

生徒会長「……」

男「強がりとかじゃないです。心からそう思ってます」

生徒会長「……わかった。迷惑、かけます」

男「はい」

生徒会長「……」

男「……」

生徒会長「……」

男(黙々と会長の髪を梳くこの状況。どうしてだろう、沈黙が心地よく感じられるのは。校庭の方から聞こえる喧騒が、何処か遠い世界のものであるかのような気がしてくる)

生徒会長「夕暮れの生徒会室」

男「え?」

生徒会長「前に女ちゃんが話してくれたの。夕暮れの生徒会室は綺麗だけど一人でいれば寂しいって」

男「……」

生徒会長「誰かと一緒にいるから、綺麗だと思えるものがあるんだって教えてくれた」

男「……はい」

生徒会長「ここは、本当は少し寂しい場所なんだと思う。みんなが校庭に集まっているのに、ここにいればまるで仲間はずれになっているみたいで。……でも、男君と一緒にいると、全部が違って思える。遠くに聞こえるみんなの声も、薄暗さが辺りを包んでいても、それはあなたの存在を感じるためだと思えて…………私は、今この瞬間がとても愛おしい」

男「……」

生徒会長「……」

男「……」

生徒会長「変なこと、言った?」

男「え? い、いえ、そんなことないです」

生徒会長「でも黙った……」

男「違うんです! その、会長ほど綺麗な言葉ではありませんけど、僕も同じようなことを考えてて……」

生徒会長「……そう。なら、良かった」

男「はい……」



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