152: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/05/17(金) 15:27:16.96 ID:AYYPALgf0
【性格が入れ替わった142cm組の三人】
とある心霊スポットにいってから、様子がおかしい。
3人とも、自らが別の人間であると語るのだ。
白坂小梅は輿水幸子のように、表情に自信を携えて。
輿水幸子は星輝子のようにときおりフィーバーしたりして。
そして、星輝子は白坂小梅のようにスプラッタを好むようになった。
これはどうみても入れ替わってるという他ないではないか。
彼女らは真面目に入れ替わり説を支持していた。
しかしなかなか、面白いのだ。
『幸子』
「ボクのこと呼びましたか?カワイイですか」
と、白坂小梅の顔をした幸子が返事をするのだ。
なんだか不思議な感覚で仕方が無い。
そして、また、呼んでみる。
『輝子』
「ど、どうしたんですか…ふ、フフ…キノコ、いりますか」
いつもの幸子の顔がちょっと不安そうに見上げる女の娘に!
なんということでしょう。とっても可愛いぞ。
そして白坂小梅を呼んでみる。
『小梅』
「は、はい…あ、あの…な、なにか、用…です、か」
ふむ。もし演技ならば、三者三様に素晴らしいものだ。
だが、このままではいけないだろう。まずい。
俺は元凶へと3人を連れてきた。
『えっと…ここで、皆入れ替わったんだよな?』
「はい」
「は、はい…」
「そう、です」
『じゃあ…ここで、頭ぶつけてみる…とか?』
「そんな古典的な方法、ボクには通用…痛い!」
「え?」
ああ。みなが元に戻った!
やったぞ。俺はやったのだ!
小梅を見ると、驚いていたが。
「…あっ」
『どうした、小梅?』
「ぶ、ぶつかった…」
「下…下、みて」
足が無い。どういうことだ?
辺りを見回す。俺が目の前に居た。
普通に幸子や輝子と話をしていた。何故?
「あ…あの子と、ぶつかった…」
俺の顔をした誰かは、ゆっくりと口元を歪ませて、笑った。
おわり
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