36: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/05/17(金) 10:55:24.30 ID:AYYPALgf0
【他アイドルがひくレベルでPにデレてるしぶりん】
渋谷凛。
最近、彼女の言動が気になる。
なんだか…俺の自意識過剰かもしれない。
けれど、どこか俺とふたりになろうとするような。
「プロデューサー、お弁当作ってきたんだ」
『え?ありがとう、持ってきてなかったから助かった』
「うん、知ってる。だから、作ってきた」
いただきます。お弁当の中身は色鮮やかで美味そうだ。
どこを見ても文句の付け所のないおかずがたっぷりと詰まっている。
それに加え、栄養価も調整してあるのか、健康にもとても気を配っているようだ。
ご飯を食べ終え、凛は満足そうにそれを受け取った。
ありがとう、と付け加えると、事務所を軽く見回し、俺の方へやってくる。
スカートをきゅっと握り、俺の顔を直視できないでいるようだ。
彼女らしくない呟き声で、そっと、俺にこう言った。
「そ…その。隣、座って…いい?」
『ああ。なんなら、膝の上でも座るか?』
「い、いいの?」
なんだって?冗談で言ったのにも関わらず、この反応。
まさか、凛は…いや、そんなはずはない。
だが、言ってしまった。
「…えへへ」
なんと可愛らしい反応をしてくれるのだろうか。
ああ。俺の上で動くな。危ないよ。
これ完全になんとか。
1日の仕事が終わり、俺は事務所を出る寸前に、アイドルたちに呼び止められた。
凛ちゃんと仲いいんだ、とジト目だったり、若干引いてる人もいた。
私もあんな風に、というので、また今度、と伝えた。
家に着き、俺は思い出した。しまった、調味料が切れている。
ああ、また、明日行ったときに買い直せばいいだろうか。
今のうちに足りない調味料をチェックしておこう。
すると、どういうわけか、全ての調味料が揃っていた。
さらに、なんだか、部屋もとても綺麗だ。
俺は違和感を覚えていた。
そのとき、玄関からただいまと凛の声がした。
おわり
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