過去ログ - 【咲】京太郎「女の子たちと怖い話をする」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/17(金) 21:12:11.80 ID:rRlhTLhh0

日が暮れ出し、橙色だった廊下はやがて紺色に変わっていく。

京太郎「……」

音が聞こえないと、意識は周りの景色に向く。

自分以外に人がいない廊下は、見ていて何だか不安な気持ちになる。急に心細くなった。

京太郎(なんで放課後の学校って、こんな不思議な印象になるんだろうな)

怖い話をした影響か、いつも通っているはずの廊下が、別世界のように思えた。

まるで遠く、暗い洞穴に迷い込んでしまったような。

京太郎(暗い洞名……あぁ、本当に暗くなってきたなぁ。早くしろよ咲)

日が沈んだせいか、廊下はやけに暗くなった。
音のない暗闇は、少年に強い孤独感を与えた。

京太郎(……ちょっと待て)

そこで京太郎は違和感に気づく。

京太郎(……暗すぎないか?)

いつのまにか、廊下は墨を塗りたくったように暗くなっている。

京太郎(日が沈んだからって、まだ夏だぞ? こんなに急激に暗くなるもんか?)

いや、暗いなんてものではない。何も見えないのだ。

電気も点いていない。月明かりも射していない。

廊下はいつのまにか、視覚が意味を成さないほどの暗黒に染まっていた。


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