過去ログ - 【咲】京太郎「女の子たちと怖い話をする」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/17(金) 21:06:09.31 ID:rRlhTLhh0

俺の友人――仮にAとします。

このAの従兄弟が、大学付近の下宿先で暮らしていた時のことです。

安いアパートでしてね。部屋は悪くないんですけど、立地条件のせいで安く借りられたそうです。

と言うのもですね、そこのアパ−ト、窓の外がちょうど隣のビルと向き合う形になっていたんですよ。

二階の部屋に住んでいたらしいですが、ビルのせいで日当たりが悪かったんですって。

まぁ、仕送りも限られていたみたいでしたし、部屋自体は快適だから、それぐらいだったら文句は言わなかったようで

す。

幸い、窓同士が向き合っているわけじゃないから、部屋の中を見られる心配はなかった。

だから気兼ねなく、いつも窓に顔を出してタバコをふかしていたそうです。

そんなある夜のことです。

いつものように窓に顔を出してタバコを吸っていると、真向かいのビル壁に、奇妙なものが生えていたんですって。

――なんだありゃ?

丸くて白いものでした。

電灯みたいのものが、ニュッといった具合に、三階ぐらいの高さの壁から突き出ていたんです。

昨日まであんなものはなかった。Aの従兄弟は不思議に思いました。

新しく電灯を設置したのだろうか。

それにしたって、ずいぶん変な場所に設置しているなぁと最初は思ったんだそうです。

確かに奇妙なんです。

彼の部屋から大分離れた場所、ビルの窓の真下に、その白くて丸いのがあるんです。

あんな場所に明かりを用意して、どうしようと言うのだろう。

一つしか取り付けていないというのも変だった。


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