過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅢ -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅢ

↓ 1- 覧 板 20

571:1[saga]
2013/07/21(日) 22:37:38.30 ID:IACn5YQp0

「無理よ」

　沈黙を破って、フランがぽつりと呟いた。途端にまどかと杏子の視線が彼女に集中する。

「あ？」

　杏子はフランを睨み下ろした。
その目元は赤く腫れ上がってはいなかったけれど、鼻は赤くなっていた。
けれど、その目は殺気立っていて、今度こそ杏子はフランに掴み掛るんじゃないかと思えるほどだった。

　それでも、フランは恐れを見せず、しっかりと杏子と目を合わせて言った。

「吸血鬼は、魔法少女程度に殺されるような軟な存在じゃないわ」

「アタシがやらなくても、あの咲夜って奴がやるだろ。そう言えば、アンタんとこのメイドだっけ？」

「何？　あなたも咲夜を知ってるの？」

「ああ。マミを殺すって息巻いてるぜ」

　はあ、とフランは大袈裟に溜息を吐いた。

「ほんとに、私を放りっぱなしで何やってるのよ、あの駄メイド」

　苛立ったように吐き捨てながら、フランは再びベンチに座る。

「どの道、咲夜にもマミは殺せないわ」

「どういうことだよ？」

「そういうことよ。だから、マミは私が何とかするわ。あなたたちは手を出さないで」

　説明する気など一切なく、フランは冷たく言い放つ。
さっきはそれでさやかが怒った。
だからまどかは杏子も同じように怒るんじゃないかと危惧したが、
杏子は怒気を含んだ目でフランを睨みながらも、手を出そうとはしなかった。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/825.14 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ