過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅢ -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅢ

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893:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:05:33.70 ID:0N9wWgID0
　それは至極つまらない答えで全く当然なものだが、パチュリーにはそれ以上答えようがない。
事実、現在彼女は紅魔館で暮らしていて、それを家と呼ばずに何と呼ぶのだろうか。

　しかし、彼女はその家主ではなく、家主の友人で、居候させてもらっているのだ。

以下略

894:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:06:24.24 ID:0N9wWgID0

　それでも、その一族の末裔――レミリア・スカーレットの名はよく耳にした。
訳有って、もうその一族はレミリアとその妹だけになってしまっていたが、一体どうしてそうなったのかは知らない。

以下略

895:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:08:14.95 ID:0N9wWgID0

　某国の山奥で一人静かに暮らしていたパチュリーの下に、
ある日突然――本当に突然――何の前触れもなく彼女は押しかけてきて、
「パチュリー・ノーレッジ。貴女を我が紅魔館に招待する」と言ったのだ。

以下略

896:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:09:46.64 ID:0N9wWgID0

　虚弱な（それ故に山奥に引き籠もっていたのだが）パチュリーにとって、これは健康への、
深刻な危機だった。
この吸血鬼は何を言ってもその主張を頑として曲げず、結局、健康のためにパチュリーは説得を諦め、

以下略

897:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:10:44.54 ID:0N9wWgID0

　パチュリーが図書館に棲みついてから間もなく、その中で彼女の姿をよく見かけるようになった。
ただ、向こうから声を掛けて来ることはなく、パチュリーもまた、彼女の存在に驚きはしたものの、

以下略

898:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:12:33.96 ID:0N9wWgID0

　フランドールの性格は、姉とは全く異なっていた。

　人と碌に話したことがないのか、極端な口下手で何を言っているのか分からない時もあって、

以下略

899:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:13:35.42 ID:0N9wWgID0

　フランと過ごす時間は騒がしく、忙しない。
レミリアとのそれは落ち着いて、静かだ。

以下略

900:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:15:06.23 ID:0N9wWgID0

　一体何があって、どうしてここまで深刻なことになっているのかは知らない。
余計な詮索もしなかった。

以下略

901:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:17:49.83 ID:0N9wWgID0
　その、相手に意志を確認しないで自らに意に従わせようとする強引さは、いつぞやの姉を思い起こさせた。
だから、根っこのところでこの二人はよく似た姉妹なのだとパチュリーは思い、
それからこれを利用して二人の仲を改善させられるのではないかと考えた。

以下略

902:＼ボンソワール/[saga]
2013/09/10(火) 21:19:09.08 ID:0N9wWgID0

　それから間もなく、女中(みすず)がやって来て、「二人を止めてくれ」と泣きながら頼んできた。

　レミリアに見初められたくらいだから、彼女もそれなりの実力者なのだが、

以下略

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