過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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218:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/06/28(金) 04:36:50.90 ID:sIRf/bqg0
>>217

 ×     ×

「御坂さんっ!?」

ガクン、と体を揺らした美琴を見て、佐天が悲鳴を上げた。

「つーっ、気持ち悪っ、これが…うぐうっ!!」
「ああっ!」

床に座り込んでいた佐天が、どんと床を叩いて顔を伏せた。
美琴は、吐き気を堪えながらも両手でしっかりとパソコンを握る。
千雨ほど鮮明ではないが、
それでも、接続に成功してかなりの所まで感覚的なイメージ化には成功しつつある。

 ×     ×

「ぐあっ!」

感情任せに墜落していた双頭鳥を踏み付けた、その脛を噛み付かれて千雨は悲鳴を上げる。
その隙に、防御した千雨の左腕に噛み付いた別の双頭鳥共々
千雨は「力の王笏」の発する至近距離の高出力ビームで確実に消滅させる。

「パケットフィルタリングっ!!」

ケルベロスの青白い炎を「力の王笏」の力ずくで抑え込み、凌ぎ切る。
千雨が後ろに視線を走らせる。初春の全身に、ビシッ、とギザギザに縦一筋の大きな亀裂が入った。

「いける、間に合う…」

 ×     ×

「ああああっ!!」
「御坂さんっ!!」
「お姉様っ!」

ガクガクと全身を痙攣させる美琴を見て、今度こそ佐天が悲鳴を上げた。
だが、それが収まった時、美琴の口元は綻んでいた。

「くくっ」

その笑みは、ここにいる意識のある全員が退くに十分のものだった。


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