過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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220:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/06/28(金) 04:43:28.56 ID:sIRf/bqg0
>>219

「うぐっ!」
「お姉様!」
「御坂さんっ!」
「何や?いいの貰ったんかっ!?」

ドゴン、と、ボディーブローの様に強烈な刺激が美琴の神経から脳に描き出され、
それに合わせて美琴が体を半ばくの字に折りながらその手を必死にパソコンに繋ぎ止める。
美琴の視線がつと外れる。
床にぐったりと横たわっている長谷川千雨、その目尻を見た時、
御坂美琴の頭の中で、何かがブチッ、といい音を立てた。

 ×     ×

千雨が魔力を込め、「力の王笏」にガジガシと噛み付いていた双頭鳥が煙を上げて剥がれ落ちる。
同時に、「力の王笏」もガランと地面に落ちた。

「くっそおっ!」

「力の王笏」から発せられた電撃に耐え兼ねて手放した千雨が、
岩の地面を転がりながら「力の王笏」を拾う。

「うらあっ!!」

突っ込んで来た双頭鳥が千雨を狙って開いた口に
千雨が「力の王笏」を突っ込み、そのまま後頭部までぶち破る。
足をかけて引っこ抜き、群れで飛来する双頭鳥を帯状のビームで追い払う、が、

(出力が、全然足りてねぇ…ハゲタカかよ…)

双頭鳥が、千雨の上空でぐるぐる旋回を始める。
ケルベロスの口も光り始める。

千雨が音に気付き後ろを向く。
初春の花飾りからぱあんと表面が弾けて、カラフルな色彩が戻って来る。

「何とか、なりそうだな」

「力の王笏」を握った右手諸共両腕がだらんと下がり、
千雨の口元に笑みが浮かぶ。


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