過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
1- 20
255:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/06(土) 01:35:10.16 ID:owyyBzlP0
>>254

「アリサの過去、鍵になる事件がオリオン号事件、そこまでは掴んだんだが、
その先の電子データには今言った地雷が埋め込まれてて手が出せない。
今聞いた状態だとアリサ本人に近づくのも厳しい。

科学の学園都市じゃあ余所者が出歩く事自体危険、
変に探りを入れたら地獄を見るって身を以て教わった。
私達で動くには手詰まりだ。アリサ自身の安全は何とかなりそうなんだがな」

「その、電子ドラッグに行き着くルートを教えて下さい」
「どうする気だ?」
「こちらの電子精霊術者に対処を依頼します。
長谷川さんの立場を考えると説明が少し難しいですが」

「それはすまん。最初に言っておく。
自分で言うのもなんだが私が死にかけた相手だ、相当ヤバイぞ。
今言った鳴護アリサとオリオン号事件、
そっから注意深く入口の誘導、催眠を避けて探っていけば多分ぶつかる」

「分かりました。私は検査が終わったら科学の学園都市に戻ります。
魔法協会の裏からのバックアップもあります。
そんな状態なら尚更、魔法使いとして放置していられる状況ではありません」
「病院に来た先からあれだが、頼む」
「はい。ステイルにはステイルの思いがあるのかも知れませんが、
私も魔法使いです。魔法使いの在り方に背くつもりはありません」

愛衣が言って、千雨と愛衣が頷き合った。

 ×     ×

とあるショッピングモール側で、吹寄制理は嘆息していた。

「ねぇねぇ、俺らといいトコ行こうよ」
「こっち来てよおじょーさん」

元々、最先端科学の街と言いながらこの手の治安には不安がある学園都市だが、
この辺にもこんなのがいたかと、もう一度心の中で嘆息する。

いかにもチンピラと言った風体のスキルアウトの集団に対して、
吹寄は女子高校生一般として見ても堅過ぎるぐらいに堅いタイプ。
そういう女にこそ下衆な興味が湧くと言うロクでも無い連中に囲まれて、
ひくひくと動く眉が吹寄の苛立ちを現している。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/1016.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice