過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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274:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/08(月) 04:26:35.08 ID:VXsFjgbe0
>>273

「そうですね」

ネギの答えは、曖昧な微笑と共に発せられた。

「オリオン号事件」

ネギのその言葉にも、レディリーの口元には面白そうな微笑が浮かんだままだ。

「オービット・ポータル社は、あの事件で経営危機に陥りながら、
宇宙エレベーターエンデュミオンの開発主体としてその成功に漕ぎ着けた。
その過程で経営再建のために巨額の出資を行い経営権を獲得したのが
あなたが率いるファンドだった。そういう事ですね」

「特に間違ってはいないわね。一夏で一つの世界を救った英雄と、
少しは肩を並べる事が出来ているかしら?」

「弱冠十歳の天才経営者、尊敬に値します」
「只のお人形かも知れないわよ。天才で通じる学歴ぐらいは本物かも知れないけど。
インターネット上では私は宣伝用のお人形かホログラムなのだそうよ」
「お人形さんみたいに綺麗で可愛らしいですから」

「流石、素で言ってくれるのね。
あれだけの麗しい軍団、ハーレムを率いる雄々しいリーダーだけの事はあるわ。
気を付けなさい。あなたみたいなハンサムが素でその有様じゃあ、
いつ刺されてもおかしくないわ」

レディリーの言葉に、ネギがくすっと笑みを浮かべる。

「…どうやら、私が言う迄も無かったみたいね。
そこまで優しく懸念して裏でメラメラ嫉妬してくれるお姉様にも恵まれたみたい」
「ご明察です。本当に人に恵まれました」

「あなたの場合、せっせと種を蒔いて耕して収穫しているのよ、自分でも知らない内に。
そう、お褒めにあずかって光栄の通り私はお人形だとしましょう。
天才ゴスロリ美少女社長、普通に考えるなら胡散臭さが先に立つ。
最早生物学的なレベルでそんなの良くて専門馬鹿常識的には只のマスコットじゃないかしら?」

「僕は、それは無いと思います」
「そう?どうして?」
「勘です。今こうして目の前にした」


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