過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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287:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/12(金) 04:24:54.75 ID:2rOlLayh0
>>286

「いい判断や」

小太郎の右手は、シャットアウラが左手で突き出したナイフの棟をしっかり掴んでいる。
最初から小太郎が拳銃弾を交わし飛び込んで来る事を前提とする動きだった。

「うっ!」

そのまま、銃把で小太郎を殴り付けようとしたのを逆用して、
握られた小太郎の左手がシャットアウラの右腕のツボを一撃し拳銃が落とされた。
それでも鋭く鋭く抉って来る足技も小太郎は交わして見せる。

判断は的確、表の世界では十分出来る方だと小太郎はシャットアウラを評価していた。
だが、性格も生真面目なのだろう。
まだまだ教科書通りから抜け出ていないやり方では、裏のやり取りには及ばないとも。

「しっ!」

小太郎の目の前で振られる筈だったシャットアウラの右手の指も完全に虚空を切る。

「ぐふっ!」

そして、小太郎の頭突きが実際女性の急所である胸を一撃し、
シャットアウラは息が詰まる激痛に体を折る。

「目摺りな、ちぃとはエグイの知っとったな。こっちも合わさせてもろたで」

そのまま、小太郎はシャットアウラの左腕もねじ上げて後ろに回る。

「自分には聞きたい事がある」
「ふざけるな、何も喋らないぞ」
「おーおー、いいねぇ、何つーか久々に悪役つーか、
ビリビリねーちゃんとかこないだから嫌われっ放しや」

「当たり前だ、ぐっ!」
「姉ちゃんの場合、あんまり遠慮すると却って失礼みたいやな。
あんたの名前はシャットアウラ=セクウェンツィアでいいんやな?」

小太郎の質問にも、シャットアウラは視線を斜め下に落としたままだ。


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