過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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296:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/13(土) 01:38:05.92 ID:XofIAWJd0
>>295

「ちょっと待って!」

千雨の解説に夏美が叫ぶ。

「ちょっと待って、それじゃあコンサートが爆破されたのって…」

それに対する千雨の眼差しを見た時、夏美は握った拳を震わせていた。
その側で、千雨は吐き出す様に言う。

「ふざけるなだ」

千雨が操作したパソコンには、ファンの隠し撮りらしい一枚の写真。
それを見て夏美が呟く。

「御坂、美琴さん?」
「約束、守ってくれたんだよ。命懸けでな」

 ×     ×

科学の学園都市にとんぼ返りした愛衣は、ショッピングモールの周辺にいたが、
流石にまだアンチスキルの警戒があって容易には接近出来ない。
それでも、様々な周辺観察から、
ここに来る迄に見たテレビニュースとはかけ離れて、
これが明らかに只の事故では無い事だけは把握出来た。

そうやって、現場周辺を歩き回る内に、愛衣はぴたりと足を止めた。
黒いフードを被ったローブ姿の人物とすれ違ったからだ。
その相手には、二つの意味の匂いがあった。

一つは、いわゆる雰囲気としての匂い、そしてもう一つは文字通りの意味での匂い。
どちらも微かなものであるが、ここで嗅ぐのは問題がある、
魔術師の匂いでありその材料の匂いだった。


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