過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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298:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/13(土) 01:48:54.62 ID:XofIAWJd0
>>297

「がぼがぼがぼっ!!」

そのまま、愛衣は水の紐に力ずくで噴水に引きずり込まれ、
噴水の池の中に沈められる。

「麻帆良学園の佐倉愛衣さんですね」

そんな愛衣に、水柱に乗ったメアリエが見下ろしながら尋ねる。

「聞きたい事があります」
「随分と手荒な質問ですね」
「最初から素直に答えてもらえる内容でもありませんから。
である以上、最初に立場を理解していただきます。こうやって」
「がぼがぼがぼっ!!」

引きずり込む力が緩み、顔を上げていた愛衣だったが、
にょきっと伸びた巨大な水の腕が愛衣の後頭部を掌で水の中に向けて押さえ付ける。

「今回の件に就いて、麻帆良はどの程度まで把握しているのですか?
どの程度の規模で行動していて拠点はどこですか?」

「げほっ、それは、八千人の部下が…がぼがぼがぼっ!!!」
「私達が日本の人気コミックに精通していないとでも思っていたのですか?」
「その割りには冗談が通じないですねごぼごぼごぼっ!!!」

かくして、息も絶え絶えの有様で愛衣の顔は上半身ごと水から引き揚げられる。

「そろそろ喋りたくなったでしょう…!?」

愛衣を拘束していた水の紐が音を立てて切断される。
そして、愛衣は池の中を駆け出した。

「ぐ、っ」

だが、すぐに池の水が流れ出し重い抵抗を生み出す。
力加減一つで簡単に足をすくわれ、転倒する。

「アーユーフーリッシュ?一度水に入って私から逃れようなどと」

池から湧き出す逆U字の水柱で池の中の愛衣の背中を押さえ付けながらメアリエが言い、
池の畔でそれを覗いている仲間二人共々笑みを浮かべる。


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