過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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352:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/24(水) 13:24:18.55 ID:9YJvE0O60
>>351

「有り難うございます。
いにしえにヨーロッパを制したケルトの文化を伝えるブリテン人の土地から来ました」

そう言ったネギの目は、しっかりと姫神の目を捕らえていた。

「そういう訳で、少しあなたと二人でお話しをしたいのですが」
「分かった」

姫神はこくんと頷く。

「それでは、有り難うございました」
「いえ…」

礼儀正しく一礼してから姫神と共に立ち去るネギを、吹寄はぽかんと見送る。

「ふふ。ふふふふふ。ふふふふふふふふふ。
そう。やっぱり外国人ってああ言うタイプがストライクなんだ」
「あ、あーあー、吹寄、それ吹寄ちゃう。それ姫神のキャラクターやで」
「はぁー、どうなってんですかねー」

吹寄をこっちの世界に引っ張り戻さんと懸命の突っ込みをかます青髪ピアスの側で、
頭の後ろで手を組んだ上条が感想を漏らす。
上条から見て、横並びながらにこにことお互いを見て歩いている姿は
そのまま姉弟の様で微笑ましいものだった。
そして、つと横を見たが、さっきまでそこにいた筈の友人の姿がない。

 ×     ×

「あ、こんな所に古本屋が」
「そう。入る?」
「ええ」

学園都市は新興都市である。
昔ながらの学生街であれば古本屋とセットでおかしくないが、
今や、ネギと姫神が入場した様なタイプの古本屋自体が
大手新古書店に徹底的に圧倒されている。
まして、新興都市である学園都市なのだから、珍しい存在であると言えた。


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