過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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367:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/07/26(金) 15:13:18.67 ID:JqCHEx3/0
>>366

「有り難うございます」

ネギが一礼し、構えを取る。
言う迄もなく、納刀したままの打ち合いは日本刀としてはイレギュラー、
そのフォルムは当然白刃をもって用いるために完成されている。
大体、鞘に納めたままの攻撃を維持するだけでも面倒この上無い。
即ち、ここからが本番。

「Salvare000!」

白刃と杖が幾度となく打ち合い、双方ターンと退く。
空中で光の矢とワイヤーがバババッと弾ける。
その間にもネギは神裂に踏み込まれて必死に刃を交わし、退く。

刃と杖が打ち合う間にも、双方爆弾級の足技が何度となく交わされる。
飛び退き、何カ所も裂かれ辛うじて戦闘不能を免れている事を自覚しつつ、ネギは集中する。
すぐにでも神裂は間合いを詰めてくる。

「小賢しい、っ?」

ぶわっと風が巻き、一瞬だけ視界を塞がれた神裂が気配に刃を振るう。

「つっ」

跳躍した左脚をかすめた刃の感触に一瞬顔を顰めながらも、
ネギは一瞬の遅れだけでやりかけの事を完成させた。

「!?」

とてつもないスピード、神裂はそれを感じてとにかく勘の命じるままに刃を振るう。
距離が開くと同時にワイヤーを放つ。
それが一瞬の交錯だった事が信じられない密度の濃い攻防。
神裂が命を繋いだのは、厳しい修練と歴戦の勘の賜物。
それでも、一瞬の交錯を生き残ったに過ぎない。


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