過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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517:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/08/19(月) 04:48:18.47 ID:SnI8vPYZ0
>>516

 ×     ×

資材置き場に立つ一方通行の元に集団で殺到して来たのは、
光で出来た、箒をまたいで空を飛ぶ人間だった。
知っている人間に言わせれば戦闘用の使役精霊だった。
それらも、一方通行にかかるとぶつかる先から弾き飛ばされ、
いい加減苛立った一方通行に適当に殴られる先から消滅する。

「分身の術、つーか…」

一方通行は呆れて見ていた。
一方通行の周辺四方八方を目にも止まらぬ速さで飛び回るネギが、
物凄い数の光の矢を一挙動ごとに一方通行に打ち込み、更にその合間に白き雷を放つ。

そのかなりの部分は不完全反射で明後日の方に消え失せるのだが、
真っ直ぐネギの元に戻って来るもの、ネギ自身が速すぎて前の攻撃の反射とかち合ってしまうもの、
ネギだけが自分自身の攻撃で多少なりともダメージを受けながらも、
この高速攻撃をネギはやめない。

(考えている暇は無い筈。どれだけ撃っても確実に跳ね返ってる。
目算で言えばかなり高い確率で機械的に一定の反射、
当たる直前に機械的に元の方向に…)
「ヒャハッ、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってそンな希望に縋ってるンですかァ?」
「雷の斧っ!!」

強力な落雷の打ち下ろしにも一方通行は傷一つ負わず、
その一部の跳ね返りを受けたネギが吹っ飛ばされるだけだった。
呆れたのか、幸い一方通行は追ってこない。

チラッと懐の小さな精霊に視線を走らせたネギが呪文詠唱を完成させ、
一方通行が竜巻に巻き込まれる。

その中心は比較的安定していて例え一般人でも巻き上げられる事は無かったが、
その代わり、周囲を渦巻く風の壁から大量の石礫が飛来し降り注ぐ。
常人であれば一分も掛からずグロ画像直行の勢いだ。
だが、当然そんなものを歯牙にもかけない一方通行が、風の壁に腕を突っ込む。


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